まずはこの焼き色をみていただきたい。
今流行の「とろしゅわ」ではないが、
長年愛され続けたきたメニューの一つ、
六花亭のホットケーキだ。
テーブルに運ばれてきたとき、鼻に届くのが、バニラのかおり。
「バターを両面に塗って、そのあとシロップをかけていただくと、
シロップがしみこみやすくなります」とウェイトレスさんの一言が添えられる。
2枚のホットケーキは内合わせになっている。
シロップをかけると、さーーっと吸い込まれてゆく。
一口頬張れば、ふんわりとしていて、玉子と小麦の味がしっかりと。
端っこの生地はカリッと焼かれていて、
バターの塩気、シロップの甘さ、玉子のコク、小麦粉のうまみが
たまらない。うまい。
一口、もう一口と食べ進めるうちに、あっという間になくなってしまった。
あと5枚は食べれると思う。
イメージはどら焼きの皮。
自宅でうっかり焼けば、もたっとしてしまう生地を、
軽く、ふんわりと焼き上げ、そうすることでスポンジ状になった部分に
シロップやバターがしみこんでゆく。
職人の技術が感じられるホットケーキが、これだ。
タイミングよく、よい季節に来れたようだ。
新緑の緑が柔らかく、涼し気で気持ちがいい。
店内に子供連れの家族が来ていたが、
まさに子供に伝えたい味だと思う。
機会があったら、ぜひ食べてほしい。
今回お邪魔したのは、六花亭 円山店の喫茶室。
入ってすぐの階段で2階へ上がると、1フロアが喫茶室になっている。
■六花亭 円山店
北海道札幌市中央区南2条西27丁目
喫茶室は10:30~18:30(L.O.18:00)