すすきのの入り口で、数多くの飲食店に紛れて
AND INITIALという小さなお店が存在する。
店の大きさも席数も少ないため、主にテイクアウトを
中心に考えられているが、カウンターとテーブル席を含め
20席程度はあるので、多少店内で食べることもできる。
引き戸で店内に入り、正面にキッチンカウンターがある。
客はまずキッチンカウンターで注文して、席で待つ。
セルフサービスのお店だ。
▲今回注文したのは、チョコレートパフェ。
メニューにはイチゴパフェや、季節のフルーツを使った
パフェ5種類のほかに、ソフトクリーム単体のメニューや
ドリンクもある。
▲裏側。ソフトクリームがミックスになっている。
このチョコレートが濃厚。
まるで生チョコを食べているみたいに、本格的なチョコレートの味がする。
ソフトクリームの質がものすごくいい。
下手なソフトクリームだと、ふわふわしてだらしなかったり、
結晶がざらざらしたりするが、しっかりとした滑らかなクリームになっている。
ちなみにこの容器はプラスチックで、テイクアウトのものをそのまま
提供している。
白い部分はいわゆるミルクソフトなのだが、
チョコ部分と比べて、薄味に思えるほど、あっさりさっぱり。
▲チョコソースとチョコチップが冷たさで固まって、
食感がたのしい。
ソフトクリームを十分に堪能したあと、出てくるのが
チョコレートブラウニー。
そしてラズベリーソース。
大きめにカットされたブラウニーが3個。
甘酸っぱいラズベリーソースに絡まって入っている。
うれしい不意打ち。
さらに掘り進めていくと、パイフレークが入っていて
最下層にはラズベリーソースが溜まっている。
味の組み立てが実に憎らしい。
甘く濃厚なチョコレートの味を十分に堪能させ、
口が冷えたところでブラウニーのホロっとした感触。
パイフレークのサクサク感、ラズベリーの甘酸っぱさで目が覚める。
もちろん、この組み立てには意味があり、
一般的なコーンに絞られたソフトクリームだと、
手の熱でコーン部分に入ったソフトクリームが溶けてしまう。
しかしこの作りなら、たとえ上部のソフトクリームが溶けても
下のブラウニーやパイ層が受け止めてくれるし、
熱が直にアイスに伝わらないという利点がある。
なによりおいしい。
なかなかここまで手の込んだ作りをしているパフェを
食べる機会は少ないだろう。
▲一緒に頼んだコーヒー。
エスプレッソなのだが、非常に濃く、苦い…